【五等分の花嫁】感想

こんにちは、ナバッキオです。

 

どうやら巷では五等分の花嫁なる漫画、アニメが流行っているようなのでTVアニメを観てみました。

 

主人公である上杉風太郎と、十人十色ならぬ五人五色の姉妹とが織りなす青春ラブコメ。記憶ではつい最近、放送されていたような気がしますが、リアルタイムでは完全にスルーしておりました。

 

ヒロインたちは一卵性の5つ子ちゃんということですが、皆さんの周りには双子の方とかいらっしゃいますでしょうか?

 

思い返してみれば学生の頃の知人に双子の姉がいたのですが、一卵性ということもあって妹さんは本当にそっくりだったのを思い出しました。容姿のみならず声もそっくりで、電話中に入れ替わっていたりしても全然わからないのです。向こうは悪戯のつもりなのでしょうが、いつでも試されているようで、気が気でなかったのを思い出します。

 

しかし私は、当時の私に言いたい。

 

お前、青春ラブコメの王道を体現してるんだぞ、と。

 

まあ昔の話です。おじさん、おセンチな気分になってしまうので、そろそろ本題に移ることにしましょう。

 

以下、ネタバレありです。

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あらすじ

上杉風太郎は今日もいつものように、学食のおばちゃんに焼肉定食の焼肉抜きを注文しました。

 

学食の最安値の品はライスと思われがちですが、焼肉定食から焼肉皿を引けばライスに味噌汁と漬物が付いてくる。ライス単品で頼むより、かなりお得なのです。

 

そう、風太郎の家は貧乏なのでした。父親が作った(?)借金を抱え、お腹いっぱいにご飯を食べることもできない日々を過ごしています。

 

焼肉のない焼肉定食を手に、いつもの席に着こうとすると、同時に同じ席に座ろうとした女子と鉢合わせました。見たこともない制服。席をめぐって少し諍いになりますが、相手は席を諦めることなく相席となりました。

 

目ざとく目の前に座る女子のランチメニューの合計金額を算出する風太郎は、軽く千円を超えるランチにショックを覚えつつ、食事をしながらテストの復習を始めました。その姿を見て行儀が悪いと指摘する女子。テストの答案を見られましたが、100点なので構うことはありません。そう風太郎は勉強の虫なのです。成績は超優秀ですが、どうやら友達は少なそうです。

 

女子は勉強が出来て羨ましいと風太郎を褒め、出来れば教えて欲しいとお願いでましたが、それを断ります。そして、お昼が少なそうな風太郎を見て、自分の食事を少し分けてあげると申し出た女子に対し、「そもそも頼みすぎなんだ。太るぞ」と言い残し、風太郎はその場を去ったのですが、すぐに携帯に着信がありました。

 

風太郎の妹、上杉らいは電話越しに「お兄ちゃんの家庭教師のバイトが決まったよ。相手は今日、お兄ちゃんの学校に転入した子だよ」と説明する。しかも先方はかなりお金持ちらしく破格の好待遇で雇ってくれるらしい。借金返済の希望が出てきたのですが・・・

 

その相手とは先ほど学食でいざこざがあった、中野五月だったのです。

 

最悪の出会いを果たしてしまった五月と仲直りしなくては家庭教師の話が白紙に戻ってしまいます。どうにか近づこうとするも、途中で4人の女子が何故か絡んでくる。どうにか五月への接触に成功した風太郎でしたが、そこにまた4人が現れ、彼女たちが5つ子の姉妹であることが判明しました。

 

しかも勉強を教えるのは全員が対象。

 

こうして風太郎と中野家五姉妹とのパートナー関係が始まったのでした。

 

ヒロインは5つ子!! 似ているようで似ていない溢れる個性

風太郎の学校に転入してきた中野家の五姉妹は一卵性の5つ子なので、よく見ると顔や体型はそっくりです。ただ、髪型とか、表情は全然違うのですぐに見分けはつくでしょう。名前を覚えるのには苦労しましたけど・・・

 

それに、5人が5人とも個性的で、完全にタイプが分かれているんですよね。

 

軽く紹介していきますね。

 

・長女 一花(いちか) cv花澤香菜

 しっかり者のお姉さん。長女らしく気配りが出来て、姉妹の潤滑油のような存在。女優の卵だけど、部屋はめちゃくちゃ汚い。

 

・次女 二乃(にの) cv竹達彩奈

 勝ち気で毒舌。その一方で、姉妹をすごく大切にしている。

 

・三女 三玖(みく) cv伊藤美来

 口数少なく、感情をあまり表に出さないタイプ。しかし風太郎との距離が縮まるにつれて料理を頑張ったり努力家な面も。歴女で料理下手。

 

・四女 四葉(よつば) cv佐倉綾音

 明朗快活で裏表のない性格。人懐っこく、運動が得意。

 

・五女 五月(いつき) cv水瀬いのり

 とても真面目で礼儀正しく、姉妹であっても敬語を使う。食べるのが大好きで、学校帰りによく買い食いをしている。

 

以上です。見事に個性がバラバラなんですよね。

 

で、敢えてキャストも明記しておいたんですけど、これって豪華すぎやしませんか!?

 

声優にあまり詳しくない私ですらみんな知っているレベル。これだけの花形声優が集まれば、そりゃ注目もされるわけですよね。

 

でもですね、これは個人的な意見なのですが、1人5役という手もあったのではないかと、私は思うんですよ。一卵性なら声の質も似ている可能性はありますし、その方がリアリティが出る。それに、1人で5役やるとなれば、それはそれで話題になったと思います。

 

まあしかし、担当される声優さんの負担や商業的なことを鑑みれば、今のスタイルが正解なのでしょうけど。

 

独り言はさておき、髪型の違いだけで、あとはそっくりな5人。逆に言えば、髪型さえ似せてしまえば姉妹間で替え玉を作って入れ替わることも出来たりする訳です。

 

それで風太郎やモブキャラとかが騙されたりする場面もあるんですけど、そういうのって双子とか、この作品に関しては5つ子ですけど、そういう星のもとに産まれた人の特権ですよね。そういうのも何だか楽しそうだなと思いました。

 

彼女たちは1人で持って生まれるはずだったものを五等分して産まれたと思っている節があります。だからなのか、何でも皆で等分に分けなきゃいけない、みたいな概念を持っているようです。

 

だから世界に1つしかない存在を1人占めして良いものか凄く悩むシーンがあって、そこが凄く印象的でした。

 

2期の制作も既に決まっているようですし、風太郎をめぐる恋の行方の続きが見れると思うと楽しみです。

 

風太郎の結婚相手は? 写真の相手は?

アニメの最初と最後に、風太郎の結婚式の様子が描かれるのですが、ウエディングドレスを着た相手が誰なのかわからないままで終わってしまいます。顔は映るんですけど、みんな一緒なので分からないわけです。

 

すっきりしないなと思う人もいるかと思いますが、面白い手法であるのも確かです。これは5つ子をコンセプトにした「五等分の花嫁」だからできるプロットであって、視聴者の想像力を駆り立てる、上手いやり方だなと感心しました。

 

きっと結ばれた相手は、風太郎が生徒手帳に挟んで肌身離さず持っている写真の相手なのだろうと思うのですが、彼女が誰なのかはまだ明かされていませんし、風太郎自身も、その相手が5人の中の誰かだということに気付いてもいないんですよね。

 

その写真の女の子は、小学生くらいの頃のやんちゃな風太郎を勤勉な少年に変えた、彼の人生に凄まじく強烈な影響を与えた子なので、だからこそ風太郎もその思い出を大切にしているのでしょうが、勉強嫌いな5姉妹の内の誰かに勉強好きにさせられた経緯とはいったい何だったのかも気になるところですね。

 

まとめ

風太郎は家庭教師という立場以上に五姉妹に寄り添い、回を進めるごとに信頼を得て、徐々にみんなから慕われるようになっていきます。本来の目的である勉強を教えることはなかなか叶いませんが、図らずも信頼関係の構築は進んでいきます。

 

そうこうしているうちに、風太郎の事、ちょっと気になる。みたいな子がでてきます。この辺りはもうラブコメ定番の展開。

 

複数人の女性に好意を持たれる展開の作品は数あれど、ヒロインが5つ子の姉妹という設定は目新しく、何でも分け合ってきた彼女たちだからこその想いや葛藤が描かれていて、そこそこ見応えがありました。

 

そう言った意味では差別化のできた作品だと思います。

 

5つ子あるあるみたいな行動も面白い。

 

ただ、「ん? その展開、無理ない??」とか「おやおや?」と思う脚本の詰めの甘さが目立っていたところも幾つかあったのはちょっと残念。ですがまあ、許容範囲ですけど。

 

五姉妹は文句無く可愛いですし、興味のある方は一度、観てみて下さいね。

 

 

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