【この素晴らしい世界に祝福を!】感想

こんにちは、ナバッキオです。

 

この記事を書いている現在、『映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説』が絶賛上映中でございます。これは観に行かねばなるまいと謎の使命感を背負いつつ、ならば観る前におさらいをしなくちゃと、ついさっき全ての視聴を完了した次第でございます。

 

この素晴らしい世界に祝福を!」通称「このすば」は、異世界に転生した青年が仲間たちと共に魔王軍と戦う王道ファンタジーアニメ!!

 

ではなく、生粋のギャグアニメです。

 

何しろ冒険に出ているシーンは数えるほどしか無いし、だいたいは主人公のカズマやパーティーメンバーが持ち込んでくるトラブルをコメディ調に描いています。

 

ギャグはテンポよく、キャラはみんな可愛くて個性的、でもその個性が喧嘩していないのでとても面白いのです。

 

私的には多くの人にオススメできる作品だと思います。

 

と言う訳でシーズン1、シーズン2と分けて感想記事を書いていきます。本当は記事を書く前に映画館へ走りたいところなのですが、記憶が新鮮なうちじゃないと書けないのでとりあえずスタートです。

 

 

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この素晴らしい世界に祝福を!

あらすじ

引きこもりの高校生、佐藤和真は最新ネットゲームの限定版を買うために久々に家の外に出ました。

 

目当てのゲームを手に入れた和真はバスからおりて、ふらつく足取りで帰路につきますが、その途中で自分と同じ学校へ通う女子生徒とすれ違います。

 

その女子生徒に迫る1台の車両の影。和真は咄嗟に女子生徒を突き飛ばして、身代わりとなって死んでしまいました。

 

死後の世界で和真の前に姿を現わしたのは女神アクア。彼女に自分が死んだ事実を告げられた和真は、最後に突き飛ばした女子生徒の安否を尋ねました。するとあの子は和真が突き飛ばさなければ死ぬどころか怪我一つ追わない運命だったと言うのです。和真がトラックと勘違いしたのはトラクターで、何もしなければ彼女の手前で止まるはずでした。

 

それでは和真の死因はそのトラクターに耕されたから・・・と言う悲惨なものではなく、トラックに轢かれる恐怖心によるショック死でした。すなわち、完全なる無駄死にだったのです。

 

そのことをアクアに馬鹿にされてイラっとする和真。そしてアクアから、ある提案を持ち掛けられます。それは今の記憶を持ったまま異世界へ転生しないかというものでした。

 

その世界の人々は突如現れた魔王の軍勢によって蹂躙され、平和が脅かされています。そこで、希望者は1つだけ好きな物を持って行くことを許されます。強力な武器だったり、唯一無二の特技であったり。

 

しかし和真が選んだのはアクア。先ほどの罵倒や度重なる失礼な態度にイライラしていた和真は報復にアクアを異世界へ道連れにしたのでした。

 

こうして和真とアクアの異世界共同生活が始まったのでした。

 

この素晴らしい世界に祝福を! 感想・見どころ

このろくでもない世界に救済を!

カズマが転生した異世界は日本のゲーマーならば誰しもが想像できるであろう、中世ヨーロッパを舞台にしたファンタジーRPGのような、剣と魔法の世界。

 

冒険者ギルドもあり、そこで登録をすれば誰でも冒険者になれるし、仲間を集って様々なクエストを受注することも出来ます。まるで夢のような世界ですよね。

 

ですが、いざ異世界生活をスタートさせると、カズマを落胆させる出来事が次々と起こってしまうのでした。のちにカズマはこの世界を「このろくでもない世界」と涙ながらに、そう呼ぶようになっていくのです。

 

1.自分のステが低い

冒険者となったカズマのステータスは幸運値だけ高いけど、それ以外は平均的、と言うか低いくらいでした。自分だけの秘められた能力みたいなのを期待していた中二病患者のカズマは現実を突きつけられて落胆しました。ギルドのお姉さん曰く、冒険者より商いをした方が向いているとのこと。

 

そんなステータスなので、就ける職業も一般的な冒険者。自分の存在を否定される結果となりました。

 

一方のアクアは流石は女神と言ったところで、知能が残念な事を除けば非常に高スペック。初めから上級職のアークプリーストとなって魔王を倒す逸材の登場だとギルドは沸きに沸きました。

 

2・駆け出し冒険者は不安定な職業だった

ギルドで冒険者登録も済み、さぁ、ここからカズマの冒険のスタートです!!

 

画面には山々の稜線から昇る朝日が映し出されます。カズマが冒険者としての新しい一歩を踏み出したことと、新しい一日が始まるイメージが重なり、空にはそんな2人を祝福するかのように白い鳥たちが羽ばたきます。

 

BGMも盛り上がりを見せ、どんな夢のような生活が待っているのかと思いきや、2人が肉体労働に精を出し、大衆浴場で汗を流し、給金で旨い飯とシュワシュワを堪能し、馬小屋で仲良く寝泊まりする生活が繰り返し映し出されます。まるで往年のカップルのような雰囲気です。しかも羽目を外して飲み過ぎたアクアが道端でリバースしていたりと、もうめちゃくちゃ。

 

それが第1話のBパートなのですけど、このシーンがもう最高なんですよ。年甲斐もなく、腹抱えて笑ってしまいました。

 

ここはカズマが思い描いていたような世界ではなく、むしろ生前よりも超過酷な現実が待っていたのです。冒険者どころか労働者になりきってしまったのですから、これはやりきれませんよね。

 

とはいっても他の作業員たちと酒盛りをするカズマとアクアは既に馴染みきっていて、もうそれはそれで幸せなんじゃないかとも思わせてくれます。

 

とにかく、金がないと何もできない。それは生前の世界も異世界も共通です。そもそも冒険者登録に必要なお金も恵んでもらったものでしたし、寝る場所も食べ物も、クエストに必要な装備も、何もかも自分で何とかしなくちゃいけないのだから、それはもう大変です。

 

おまけに辺境の比較的平和な街なので、ろくなクエストが無い。しかも命懸けのクエストと肉体労働の給料が同じくらいじゃ、とりあえず労働するってもんですよね。

 

3.役に立たない愉快な仲間たち

それでも冒険者らしく、ちょっと無理して討伐クエストなどをしていると、パーティーへの参加希望者が現れました。

 

初めにやって来たのは紅魔族の娘にしてアークウィザードのめぐみん。おかしな名前だけど、頭はもっとおかしい。

 

彼女は爆裂魔法という超高火力の魔法を操ることが出来るのですが、爆裂魔法を愛するあまり、それ以外の魔法は使えないし覚える気もないと言う困った子。

 

爆裂魔法はその威力と引き換えに大きな魔力を消費するため、1日に1回しか使えないし、もちろん閉所でも使えない。そして使用後は体に力が入らずに倒れこんでしまいます。誰かに背負ってもらわないと帰ることも出来ない完全なるお荷物さん。なのでカズマのところに来る前にも色々なパーティーから断られてきたようで、もうここしかないくらいの執着でカズマたちに固執します。

 

それにクエストに行かない日でも打たないと気が済まないらしく、誰もいない平原や廃城に向かって毎日、爆裂魔法をぶっ放す性癖の持ち主です。

 

そして2人目がクルセイダーのダクネス。金髪で、整った顔立ちの美人なお姉さん。ただし喋らなければ。

 

ダクネスは超ドⅯ体質で、モンスターの群れに突撃して喜んだり、カズマに罵倒されて身じろぎしてしまう超変態。持ち前の防御力で前線で戦ってくれるのは、仲間を守ると言う建前の他に、絶対に私的な理由があるからでしょう。

 

カズマたちのパーティに入ろうとしたのも、アクアとめぐみんを巨大カエルの粘液まみれにするカズマを見たからで、絶対にここしかないと思ったとのこと。

 

因みに、立派な剣を佩いてはいるものの、攻撃を当てられない不器用っぷりでアタッカーとしては全く機能しません。

 

一見すればカズマ以外は上位職ばかりの誰もが羨むパーティ編成ですが、みんな一癖も二癖もあって、カズマも相当、手を焼いているようです。

 

テンポ良いギャグと共鳴する個性

上記のようにカズマのパーティーメンバーは頭のネジが1本外れてしまったような、ちょっとおかしな子ばっかりなのですが、これが何故かうまく噛み合って、どんどん笑いが生まれるのが不思議なところでもあり、この作品の最大の魅力と言えるでしょう。

 

ここまで1人1人の個性が強いとキャラが喧嘩しそうなものですが、そこはカズマが良い緩衝材となっているようです。

 

とは言ってもカズマも相当なゲスっぷりで、スティール(窃盗)のスキルで女性の下着を盗んだり、同じように日本から転生されて、転生の際に持たされた最強の剣で活躍していた男からその剣を奪い取って売り捌いたり、サキュバス淫夢サービスに手を出してとんでもないトラブルを巻き起こしたりと、女性陣に引けを取らないトラブルメーカーです。

 

この4人のドタバタな日常ならずっと見ていられます。

 

まとめ

異世界転生ジャンルとは言え、冒険よりもギャグに振った作風の「このすば」。

 

何も考えずに頭の中をからっぽにして観て、楽しんでもらいたい作品です。

 

落ち込んだ時とか辛くて色々と考え過ぎちゃう時とか、ぱっと見て、思い切り笑ってすっきりできる、そんなアニメだと思います。

 

それから、キャラも可愛いですよ。

 

いつもは平然とドⅯ発言しているダクネスが本気で照れたりする表情とか、アクアのニカってする笑顔とか最高。めぐみんも可愛いので、ちょっとでもキャラに興味を持ったとか、今ちょっと笑いたいなと思っている人にオススメしたいです。

 

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